魚拓の取り方|取った後は食べれる?デジタル魚拓とは?

あなたがこれまでに釣った一番大きな魚、きっと覚えていますよね?では、その魚を魚拓に収めましたか?きっとほとんどの方は記憶や写真に収めただけで、魚拓は取っていないはず。墨で取った魚拓は一生残る記念にはなりますが、なかなか自分でやろうとは思えないですよね。取った後に食べられるのかも心配です。しかし、最近はスマホで撮影するだけで魚拓を作成できる「デジタル魚拓」なんてものも流行っています。そこで本記事では「魚拓」について掘り下げていきたいと思います。

魚拓ってなんで取るの?

魚拓を取る意味は、もちろん記録に残すこと。魚は生き物ですので、そのままの姿で長く残すことはできません。そこで昔から釣った魚の記録を残すために、魚拓が取られてきました。また釣りの連盟や協会などに所属している場合、魚拓が釣った魚の記録を証拠するためのものにもなります。特に新記録となるようなサイズだった場合は、日本記録として魚拓とともに名前を残すことも可能です。つまり、魚の大きさを証明書のようなものですね。

魚拓を取った後に食べることは可能?

基本的な魚拓は基本、墨汁を使うことになります。そして魚拓を取る時のシンプルな疑問が、取ったあとは食べるかどうか。結論から言えば、きれいに洗えば問題なく食べることが可能です。そもそも魚拓は釣ってから、さほど時間の経たないうちに行うものです。理由は、時間が経過しすぎてしまうと、死後硬直などによって釣った時よりもサイズが小さくなってしまうためです。なので、新鮮なうちに墨を塗って魚拓を取っても、その後にきれいに洗い落とせば、何ら問題なく食べることができます。

魚拓を取るのに必要なもの

では魚拓を取るのに必要なものを紹介します。墨汁と筆、もしくは刷毛に新聞紙、和紙があれば最低限の魚拓は撮れるでしょう。用意する和紙ですが、釣った魚の倍くらいの大きさがあるといいです。横幅も縦幅も倍くらいのサイズを用意してください。また墨を塗る時には新聞紙を下に敷いておくといいでしょう。他にも背びれを固定するためのティッシュや、魚の体表にあるぬめりを落とすための塩などもあると便利です。

魚拓の取り方手順

魚のぬめり取り

最初に魚の表面のぬめりを落とします。ぬめりの少ない魚の場合は、たわしで軽くこするだけで十分です。ただカレイなどぬめりが強い魚は塩をかけるといいでしょう。この時にウロコをなるべく落とさないように、力をこめすぎないのがポイントです。

水分の拭き取り

ぬめりを落としたらタオルを使って水分を拭き取りましょう。また口やエラなどにティッシュを詰めると、後から水がにじんでくるのを防ぐことができます。

魚を固定

次に新聞紙を数枚強いて、魚の頭を右側にして起きます。この時にせびれなどの裏にティッシュを置いて、ひれが立って見栄えが良くなるようにします。

墨を塗る

ここまで準備ができたら、墨汁を薄めて筆や刷毛で塗っていきます。全体を均一に塗るのではなく、濃淡をつけるようにするのがポイントです。基本的に頭と身体の上半分、ヒレの部分には薄く色をつける程度で十分でしょう。目に関しては最後に書き足します。そのため、目には必ず墨をつけないようにしましょう。そして後から書き足す見本にするため、目は写真を撮っておくと良いです。

和紙に転写する

ここまできたら後は、和紙の上に魚をのせていきます。この時、尻尾から頭の方に向かった紙を押さえながらつけてください。はじめての方は魚拓専用の和紙を使われることをおすすめします。

目入れ