
フリーリグは、ここ数年でバス釣りを中心に広まったリグです。シンカーがフリーに動くことで独特のフォールアクションが生まれ、テキサスリグやリーダーレスダウンショットの良いところを組み合わせたような特性を持っています。今回はフリーリグの仕掛けの作り方と、実際の使い方について整理してみたいと思います。
フリーリグとは何か
フリーリグは、ラインに通したシンカーがフックまで落ちてこないよう、途中でストッパーによって止める仕掛けです。テキサスリグではシンカーがワームの直上にあるのに対し、フリーリグではシンカーとワームが離れているため、ワームが単体でフワフワと落ちていく動きが生まれます。
この構造のおかげで、シンカーが先に着底した後もワームがゆっくり降りていくため、魚がバイトする時間的な余裕が生まれるのが特徴です。バスやチヌ、ロックフィッシュなど、ボトム付近を狙う釣りで幅広く使われています。
フリーリグの仕掛けの作り方
フリーリグの仕掛けは、必要なパーツさえ揃えば誰でも簡単に組むことができます。ここでは基本的なセッティングの手順を見ていきましょう。

必要なパーツ
フリーリグを組むのに必要なパーツは以下の通りです。
- ダウンショットシンカー(アイ付きシンカー)
- ストッパー(シリコン製やゴム製のもの)
- ビーズ(任意、ラインやノット保護のため)
- オフセットフック
- ワーム
シンカーはダウンショット用のアイ付きタイプが基本になります。重さは釣り場の水深や流れによって変えますが、バス釣りなら5g〜11g程度、チニングなら7g〜14g程度が使いやすい範囲だと感じています。
組み立ての手順
仕掛けの組み方はシンプルで、ラインに以下の順番でパーツを通していきます。
- ラインの先端にオフセットフックを結ぶ
- ライン側からビーズ→ストッパー→シンカーの順に通す
- ストッパーをフックから30cm〜50cm程度の位置で固定する
- フックにワームをセットする
ストッパーの位置がシンカーとワームの距離を決めるため、この長さで釣果が変わることもあります。基本は30cm〜50cm程度ですが、状況に応じて調整してみてください。ビーズはストッパーやノットの保護のために入れるもので、必須ではありませんが入れておくとライントラブルが減る傾向があります。
フリーリグの使い方とアクション
仕掛けができたら、次は実際の使い方です。フリーリグはさまざまなアクションに対応できる懐の深さがあります。
ボトムバンプ
最も基本的な使い方がボトムバンプです。キャストして着底させたら、ロッドをゆっくり煽ってシンカーを底から浮かせ、再び着底させるという動作を繰り返します。シンカーが着底した後にワームがフワッと降りてくる瞬間がバイトチャンスになります。
テキサスリグと違ってシンカーとワームが分離しているため、ボトムの感触がダイレクトに伝わりやすく、地形の変化を把握しやすいのがメリットです。
ボトムスイミング・タダ巻き
一定の速度でリールを巻き、ボトム付近をワームが泳ぐようなイメージで使う方法もあります。フリーリグはシンカーの重さでレンジをキープしやすいため、中層を漂わせるよりもボトムをなぞるように巻くほうが釣果につながりやすい印象があります。
巻き続けるのではなく、途中で止めてフォールさせる「ストップ&ゴー」を組み合わせると、活性が低いときでも反応を得やすくなります。
リフト&フォール
ロッドを大きく持ち上げてシンカーとワームを浮かせ、ラインを張った状態でフォールさせる方法です。テンションフォールさせることで、落下中のアタリも取りやすくなります。フリーリグはシンカーが先に落ちてワームが後から追いかけるような動きになるため、フォール中の姿勢が安定しやすいのが特徴です。
どんな場所・状況で使うのが効果的か
フリーリグは汎用性の高いリグですが、特に力を発揮するシチュエーションがあります。
砂泥底やゴロタ石エリア
シンカーとワームが離れているため、根掛かりしにくいのがフリーリグの長所の一つです。特に砂泥底やゴロタ石が転がるような場所では、シンカーだけが石の間に入り込んでもワームは浮いた状態を保つため、根掛かりを回避しやすくなります。
護岸際や橋脚周り
フリーリグは飛距離が出やすいのも特徴です。シンカーがフリーになっている分、キャストの際にワームが空気抵抗にならず、遠投性能が高まります。そのため、護岸の沖目や橋脚の影を遠くから攻めたいときにも有効です。
オープンウォーター
カバー撃ちよりも、広い範囲を探るような釣りに向いています。テキサスリグほどすり抜け性能は高くないため、ウィードやブッシュの中というよりは、開けた場所でボトムを丁寧に探るスタイルが得意です。
タックルとラインの選び方
フリーリグを快適に使うには、タックルセッティングも大切です。
ロッド
ミディアム〜ミディアムヘビークラスのベイトロッドが扱いやすいと思います。ボトムの変化を感じ取りつつ、フッキングパワーも確保できる硬さが理想です。長さは6.6〜7フィート前後が汎用的で、遠投性とコントロール性のバランスが取れています。
ライン
ラインはフロロカーボンの12〜16lb程度が基準になります。フリーリグはシンカーがラインを擦る構造なので、ナイロンよりも摩擦に強いフロロカーボンが推奨されています。PEラインを使う場合はリーダーを組んだほうが安心です。
ワームの選び方
フリーリグの特性を活かすなら、フォール姿勢が良く、水を受けやすいワームが向いています。ホッグ系やクロー系、シャッドテール系など、動きが出やすい形状のものがよく使われます。サイズは3〜4インチ程度が標準的です。
フリーリグのメリットとデメリット
フリーリグには多くの利点がありますが、万能ではありません。状況に応じて使い分けることが大切です。
メリット
- シンカーとワームが離れることで、自然なフォールアクションが生まれる
- ボトム感度が高く、地形変化を把握しやすい
- 遠投性能が高い
- 根掛かりしにくい構造
デメリット
- 濃いカバーの中ではすり抜けにくい
- パーツが多く、準備にやや手間がかかる
- ストッパーの位置調整が必要で、慣れないと微調整が難しい
まとめ
フリーリグは、シンカーとワームを分離させることで生まれる独特のアクションが魅力のリグです。仕掛けの構造はシンプルながら、アクションのバリエーションが豊富で、ボトムゲームの引き出しを増やすには最適だと感じています。
テキサスリグやダウンショットとの使い分けを意識しながら、フィールドの状況に応じてローテーションに組み込んでみてください。特にオープンエリアでボトムを丁寧に探りたいときには、フリーリグの強みが発揮されるはずです。






