
ブラクリ仕掛けは、根魚釣りにおいて最もシンプルで手軽な仕掛けの一つです。オモリと針が一体化した構造で、初心者でも扱いやすく、堤防や漁港の足元から手軽にカサゴやソイを狙えます。この記事では、ブラクリ仕掛けの基本的な使い方から、実釣での誘い方、根掛かり対策まで実践的なテクニックを解説していきます。
ブラクリ仕掛けとは
ブラクリ仕掛けは、オモリと針が一体になった非常にシンプルな仕掛けで、主に根魚を狙う際に使われます。ラインの先端に直接結ぶだけで準備が整うため、複雑な仕掛けを組む必要がありません。
もともと「穴釣り」と呼ばれる、テトラポッドや堤防の隙間を狙う釣りで広く使われてきました。ただし、ブラクリ仕掛け自体は穴釣り専用というわけではなく、堤防の足元や、少し投げて底を探る「チョイ投げ」でも活用できます。
仕掛けの号数は1号から20号程度まであり、重さや針のサイズが異なります。狙う場所の水深や潮の流れに応じて、適切な号数を選ぶことが釣果につながるポイントです。

ターゲットとなる魚
ブラクリ仕掛けで狙える代表的な魚は、カサゴ(ガシラ)、ソイ、メバル、アイナメといった根魚です。これらの魚は岩陰や海底の起伏に身を潜めており、底付近を探るブラクリ仕掛けとの相性が非常に良いと感じています。
特にカサゴは堤防の足元など身近な場所に多く、初心者でも比較的釣りやすい魚種です。アイナメは晩秋から冬にかけてが本格シーズンで、大型も期待できます。詳しい釣り方についてはアイナメの釣り方と仕掛けでも解説しています。
また、地域や季節によってはハタ類やギンポなど、思わぬ魚が掛かることもあります。底にいる魚全般が対象になるため、五目釣り的な楽しみ方もできるのがブラクリの魅力です。
タックルの選び方
ロッド(竿)
ブラクリ釣りで使う竿は、短めで扱いやすいものがおすすめです。堤防の足元を探るなら1.5〜2m程度の短い竿でも十分対応できます。チョイ投げを併用する場合は、2〜3m程度のコンパクトロッドや万能竿が使いやすいでしょう。
穴釣り専用ロッドも市販されており、感度が高く小さなアタリも捉えやすい設計になっています。ただし、専用品でなくとも堤防用の汎用ロッドで十分楽しめます。
リール・ライン
リールは小型のスピニングリールが一般的です。2000番程度のサイズで、ラインは扱いやすいナイロン3〜4号、またはPE0.8〜1号程度が適しています。
PEラインを使う場合は、リーダーとしてフロロカーボン3〜5号を1m程度結んでおくと根ズレ対策になります。ブラクリ釣りは底を中心に攻めるため、根掛かりのリスクを考慮した太さのラインを選ぶことが重要です。
ブラクリの号数選び
ブラクリの号数は、釣り場の水深と潮の流れで決めます。足元の浅い場所なら3〜5号、水深が5m以上ある場合や潮が速い場合は8〜15号と重めを選ぶのが基本です。
号数が大きいほどオモリが重くなり、底を取りやすくなります。ただし重すぎると根掛かりしやすくなるため、状況に応じて使い分けることが大切です。最初は中間的な5〜8号あたりを用意しておくと対応しやすいでしょう。
エサの種類と付け方
ブラクリ釣りで使うエサは、アオイソメやイワイソメといった虫エサが定番です。動きが活発で魚へのアピール力が高く、多くの根魚に効果的です。
エビやカニの身、魚の切り身なども使えます。特にカサゴはエビを好む傾向があり、釣具店で売られている小型のエビは手軽で便利です。冷凍のオキアミも使えますが、針持ちの面では虫エサの方が有利だと感じています。
近年はワームを使う人も増えています。針持ちが良く、繰り返し使えるのがメリットです。根魚用のクロー系ワームやシャッドテール系など、種類も豊富に揃っています。
エサの付け方は、虫エサの場合は針先から刺して通し刺しにするのが基本です。エサ全体を針に這わせるように付けることで、外れにくくなります。エビや魚の切り身は、しっかりと針に刺して外れないように工夫しましょう。
基本的な釣り方と使い方
仕掛けの投入
ブラクリ仕掛けの投入方法は大きく分けて二つあります。一つは足元に落とし込む「穴釣りスタイル」、もう一つは軽く投げて広範囲を探る「チョイ投げスタイル」です。
足元狙いの場合は、テトラポッドの隙間や堤防の際など、根魚が潜んでいそうな場所を目掛けて静かに仕掛けを落とします。チョイ投げの場合は、5〜10m程度先に軽く投げ入れ、底を探っていきます。
底の取り方
ブラクリ釣りでは、正確に底を取ることが最も重要です。仕掛けを投入したら、ラインが張らず緩まず、少しだけたるむ程度の状態にします。オモリが底に着いた瞬間に、竿先が軽く引き込まれるか、ラインのテンションが抜ける感覚があります。
底を取った後は、リールを少しだけ巻いて余分な糸フケを回収します。この状態で竿を軽く上下させて誘いをかけると、底から少し浮いたり沈んだりする動きで魚にアピールできます。
誘い方とアタリの取り方
基本的な誘い方は「リフト&フォール」です。竿先を30〜50cm程度持ち上げて仕掛けを浮かせ、その後ゆっくりと落とし込みます。この動作を数回繰り返し、反応がなければ少しずつ場所を移動します。
根魚は捕食のタイミングが限られているため、同じ場所で粘りすぎるよりも、移動しながら魚のいる場所を探す方が効率的です。数投してアタリがなければ、数メートル移動して再度探ってみましょう。
アタリは明確なものから、コツコツとした小さなものまでさまざまです。根魚は一度エサに食いつくとしっかり飲み込む傾向があるため、アタリを感じたら少し待ってからゆっくり竿を立ててフッキングさせます。焦って強く合わせる必要はありません。
根掛かり対策
ブラクリ釣りは底を攻めるため、根掛かりは避けられない問題です。ただし、工夫次第でロスを減らすことは可能です。
まず、底を取った後は常にラインを少し張った状態にしておき、完全に底に置きっぱなしにしないことが重要です。オモリが岩の隙間に挟まるのを防げます。
根掛かりしてしまった場合は、無理に引っ張らず、ラインを緩めて少し待つと外れることがあります。それでも外れなければ、竿を大きく曲げて一気に引くのではなく、角度を変えながらゆっくりとテンションをかけてみましょう。
根掛かりが頻発する場所では、捨てオモリ仕掛けのように、ラインブレイクした際に最小限の仕掛けロスで済む工夫も有効です。
釣果を伸ばすためのコツ
ブラクリ釣りで釣果を伸ばすには、「移動すること」が何よりも大切です。一箇所で粘っても魚がいなければ釣れません。足元を数回探ってアタリがなければ、すぐに次のポイントへ移動する機動力が釣果の差になります。
時間帯も重要で、朝夕のマズメ時や潮が動くタイミングは根魚の活性が上がりやすくなります。潮汐を確認して、潮が動く時間帯を狙うと効率が良いでしょう。
また、テトラポッドや岩の際、堤防の角など、ストラクチャー(障害物)周りは魚が付きやすいポイントです。岩陰や変化のある場所を意識的に狙うことで、魚との接触率が高まります。
エサをこまめに交換することも忘れてはいけません。弱ったエサや針だけの状態では魚の反応が悪くなります。数投ごとにエサの状態をチェックし、必要に応じて新しいものに交換しましょう。
まとめ
ブラクリ仕掛けは、シンプルで初心者にも扱いやすく、それでいて奥深い釣りです。底をしっかりと取り、適切に誘いをかけ、移動しながら魚のいる場所を探していくことが釣果への近道になります。
根掛かりを恐れず、積極的に攻めの姿勢で挑むことが大切です。慣れてくれば、エサやワームの使い分け、ブラクリの号数調整など、より細かな戦略を立てられるようになります。身近な堤防や漁港でも十分楽しめる釣りなので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。






