
ガン玉は、ウキ釣りや渓流釣り、ミャク釣りなど様々な釣法で使われる重要な小道具です。「なんとなく」で選んでいるという方も多いかもしれませんが、号数の選び方や打つ位置を意識するだけで、釣果が変わってくることも少なくありません。
今回は、ガン玉の号数の使い分けや重さの違い、そして実釣での選び方について、できるだけわかりやすく解説していきます。
ガン玉の号数と重さの基礎知識
ガン玉には大きく分けて「B系」と「G系(号数)」の2種類の表記があります。まずは基本的な重さの違いを理解しておきましょう。
号数と重さの対応表
一般的なガン玉の号数と重さの目安は以下のとおりです。
- 6B:約0.65g
- 5B:約0.55g
- 4B:約0.45g
- 3B:約0.35g
- 2B:約0.25g
- B:約0.2g
- G1(1号):約0.14g
- G2(2号):約0.1g
- G3(3号):約0.08g
- G4(4号):約0.06g
- G5(5号):約0.05g
- G6(6号):約0.04g
- G7(7号):約0.03g
- G8(8号):約0.02g

メーカーによって若干の違いはありますが、おおよそこの重さを目安に選ぶとよいでしょう。数字が大きくなるほど軽くなる点がやや紛らわしいですが、一度覚えてしまえば迷うことはありません。
ガン玉の号数別・使い分けの目安
それぞれの号数には、役割や使いどころがあります。ここでは大きく3つのグループに分けて、使い分けの基準を整理してみます。
6B~3B:仕掛けをしっかり沈める
重めのガン玉は、仕掛け全体を素早く沈めたいときに使います。流れが速い場所や風が強い日、または水深がある場所では、軽いガン玉だと仕掛けが流されてしまいます。
また、渓流のちょうちん釣りや、磯での落とし込みなど、狙ったタナまで一気に沈めたい場合にも重宝します。とくに6Bや5Bは重量感があるため、ハリスが比較的太い仕掛けでもしっかり機能してくれるのが特徴です。
2B~G3:ウキの浮力調整とハリスの安定
中間的な重さのガン玉は、ウキの浮力を微調整したり、ハリスのフケ(たるみ)を抑えたりするために使います。ウキの残浮力とガン玉のバランスが取れていると、アタリが出やすくなり、魚がエサをくわえたときに違和感を与えにくくなります。
Bや2Bは汎用性が高く、堤防でのウキ釣りや渓流での流し釣りなど、多くの場面で使われます。G1~G3あたりは、ウキのバランスを見ながら「あとちょっと沈めたい」という調整で追加することが多いですね。
G4~G8:繊細な調整とエサの落ち具合
小さなガン玉は、微調整の要です。ウキが水面ギリギリに浮くように調整したいときや、エサだけを自然に沈めたいときに効果を発揮します。
とくに警戒心の強い魚を相手にするときは、重すぎるオモリをつけると不自然な動きになってしまい、エサだけ取られて針掛かりしないということもあります。G5以下の極小ガン玉は、繊細な釣りには欠かせない存在です。
段打ちのパターンと考え方
ガン玉を1つだけ使うのではなく、複数個に分けて打つことを「段打ち」と呼びます。段打ちをすることで、仕掛けの沈下速度や姿勢をコントロールしやすくなります。
一点集中 vs 分散打ち
仕掛けを一気に沈めたいときや、底取りを確実にしたいときは、重めのガン玉を一箇所に集中させます。一方、エサを自然にゆっくり沈めたいときや、ハリス全体に張りを持たせたい場合は、小さめのガン玉を分散させて打つのが効果的です。
例えば、3Bを1つ使う代わりに、G1とG2を複数組み合わせて段打ちすることで、仕掛けがより自然に落ちていくように調整できます。二枚潮や三枚潮といった複雑な潮の流れの中でも、段打ちでバランスを取ることで、狙ったタナにエサを届けやすくなります。
上下のガン玉の組み合わせルール
基本的には、上(ウキ寄り)に重いガン玉、下(針寄り)に軽いガン玉を配置するのがセオリーです。逆にすると仕掛けが不安定になりやすく、エサが不自然な動きになることがあります。
ただし、これはあくまでも基本。流れの速い場所では針元に重めのオモリを打って底を這わせたい場合もありますし、魚の活性に応じて配置を変えるのも一つのテクニックです。
状況別の使い分け実例
ここからは、フィールドや状況に応じた具体的な使い分け例を紹介していきます。
風が強い日・潮が速い日
風や潮の影響で仕掛けが流されやすいときは、重めのガン玉で対応します。3B~5Bクラスを使って仕掛けを安定させ、エサが狙ったタナから浮き上がらないようにコントロールします。
あわせてウキ自体も重めのものに変更し、全体のバランスを保つことが大切です。ただし、重くしすぎると今度は魚が違和感を感じやすくなるため、最低限の重さに留めるのがポイントです。
エサ取りが多いとき
小魚や雑魚が多い場所では、エサを素早く沈めて本命のタナまで届けることが重要になります。このときも4B~6Bといった重めのガン玉を使い、エサ取りの層を一気に通過させるイメージで仕掛けを組みます。
反対に、食いが渋いときや、エサ取りが少ない静かな状況では、G系の軽いガン玉でゆっくり沈めて、魚に警戒されないようにすることが効果的です。
タナが深い場所
深場を狙う場合は、沈下速度を確保するために重めのガン玉が必須です。G系の軽いガン玉では沈むまでに時間がかかりすぎてしまい、狙ったタナになかなか届きません。
ただし、重すぎるとエサが自然に見えず、魚が警戒することもあるため、複数のガン玉を段打ちして「速く沈むが自然に見える」ように工夫するのが上級者のテクニックです。ミャク釣りでは、この加減が釣果を左右することもあります。
ガン玉を打つ位置の基本
ガン玉をどこに打つかも重要なポイントです。釣り方によって多少の違いはありますが、基本的な考え方を押さえておきましょう。
針からの距離の目安
ウキ釣りや流し釣りでは、針から20~30cmほど離した位置にガン玉を打つことが多いです。これは、ハリスに適度な張りを持たせつつ、エサの動きを自然に見せるための距離です。
ただし、魚の活性が低いときや、底をしっかり探りたいときは、針からさらに離して40~50cm上にガン玉を打つこともあります。逆に、アタリが明確に出ないときは、10cm程度まで近づけてエサの落ち方を変えてみるのも手です。
段打ちの配置例
段打ちをする場合は、針から順にG3、G1、2Bといったように、軽いものから重いものへとグラデーションをつけるのが一般的です。この配置により、仕掛け全体がスムーズに沈みながら、エサだけが自然に漂うような動きを演出できます。
また、ウキ下の長さや潮の流れに応じて、ガン玉の間隔も調整します。流れが速ければ間隔を詰め、遅ければ広げるといった具合に柔軟に対応しましょう。
初心者が迷ったときの選び方
「どのガン玉を持っていけばいいかわからない」という初心者の方も多いと思います。そんなときは、以下のラインナップを揃えておけば大体の状況に対応できます。
- 6B、4B:深場や流れの速い場所
- 2B、B:基本のウキ調整
- G1、G3、G5:微調整と繊細な釣り
この6種類を小分けケースに入れておけば、現場で柔軟に対応できます。慣れてくると「今日はG系だけでいける」「Bだけでいこう」といった判断もできるようになりますが、最初は多めに持っていく方が安心ですね。
まとめ
ガン玉の使い分けは、一見すると地味なテクニックに思えますが、実はウキ釣りや流し釣りにおいて非常に重要な要素です。号数による重さの違いを理解し、風や潮、タナの深さといった状況に応じて適切に選ぶことで、仕掛けの安定感や魚へのアプローチの質が大きく変わってきます。
段打ちの工夫や打つ位置の調整も、釣果を伸ばすためのポイントです。最初は迷うこともあると思いますが、実際に釣り場で試行錯誤しながら、自分なりの「これだ」というパターンを見つけていくのも釣りの楽しみの一つ。ぜひ、次回の釣行ではガン玉の選び方にも少し意識を向けてみてください。





