
マダラは200〜300m級の深海底に生息する大型魚で、冬から春先にかけてが最盛期となります。北日本では冬の定番ターゲットとして知られていますが、近年では関東や中部エリアでも専門船が増え、その美味さと引きの強さから人気が高まっているターゲットです。今回は、マダラ釣りに必要な仕掛けとタックル、実践的な釣り方について解説していきます。
マダラ釣りの特徴とシーズン
マダラは水深200〜400mの深海底を好む魚で、底荒い岩礁帯や駆け上がりといった変化のある場所に定着しています。体長は50〜80cm、大きいものでは1mを超えるものもいて、引きの強さと食味の良さから高級魚として扱われています。
釣期としては11月〜3月頃が最盛期で、特に1〜2月の厳寒期が狙い目とされています。この時期は産卵を控えて荒食いするため、活性が高く型も揃いやすいタイミングです。北海道や東北では周年狙えるエリアもありますが、関東以南では冬季限定のターゲットといえるでしょう。
マダラ釣りの基本仕掛けと選び方
胴突き仕掛けの基本構成
マダラ釣りの代表的な仕掛けは胴突き仕掛けです。深海の底を狙う釣りになるため、オモリは200〜250号程度とかなり重めになります。針数は3〜5本が一般的で、船宿によってルールが異なる場合もあるため事前確認が必要です。
ハリスはフロロカーボン8〜12号、幹糸は太めの10〜15号を使用します。枝間の長さは50〜80cmほど取り、底から5〜10mのタナを効率よく探れる構成にします。ヨリ取り具の使用は必須で、捨て糸を15〜20cm程度つけることで根掛かり時のダメージを最小限にできます。

針はチヌ針10〜12号またはマダラ専用針を使用します。タコベイトや夜光玉などのアピールアイテムを付けると、暗い深海でも魚に仕掛けを見つけてもらいやすくなります。
エサの種類と付け方のコツ
マダラのエサとして定番なのはサンマとイカです。サンマは半割りまたは三枚おろしにし、塩で締めてから使用すると身持ちが良くなります。5〜8cm程度に切り、針に対して腹側から背中に抜くように刺すのが基本です。
イカはスルメイカのゲソを使用し、肝を付けたまま使うとマダラの食いが良くなることがあります。エサはできるだけ新鮮なものを使い、針に対してしっかり固定することで、仕掛けの落下中やシャクリ中に外れにくくなります。
マダラ釣りのタックル選び
ロッドとリールの選び方
深海底を攻略するため、電動リールの使用がおすすめです。水深200〜300mからの巻き上げは手巻きでは非常に厳しく、また手返しも悪くなります。リールは電動リールの中型〜大型クラスを選び、PE3〜5号を300m以上巻けるものが適しています。
ロッドは、オモリ負荷200〜300号に対応した中深海用または深海用を選びます。長さは1.8〜2.4m程度で、穂先の感度が良く底取りがしやすいものが向いています。硬すぎるとアタリが弾かれやすく、柔らかすぎると誘いが効きにくいため、ミディアム〜ミディアムヘビークラスが扱いやすいでしょう。
ラインとリーダーの組み合わせ
メインラインはPE3〜5号を使用します。深海の釣りでは潮の抵抗や仕掛けの重さがかかるため、細すぎると切れやすく太すぎると潮なじみが悪くなります。リーダーはフロロカーボン12〜16号を5〜8m取るのが基本です。船の仕立てや地域によっては異なる場合もあるため、乗船前に確認しておくと安心です。
マダラの釣り方と誘いのテクニック
底取りと誘いの基本動作
マダラ釣りで最も重要なのは正確な底取りです。オモリが着底したら糸フケを取り、リールを1〜2m巻き上げて底から少し浮かせた状態で待ちます。マダラは底付近を回遊しているため、底べったりではなく少し浮かせたほうが食いが良いとされています。
誘いはリフト&フォールが基本です。竿先を大きくあおって仕掛け全体を持ち上げ、その後ゆっくりと落とし込みます。着底後は再び巻き上げて同じ動作を繰り返します。激しくシャクるよりも、ゆったりとした大きな動きで存在をアピールするイメージです。
アタリとアワセのタイミング
マダラのアタリは明確なことが多く、竿先がグググッと引き込まれるような前アタリの後、本格的に食い込んできます。焦ってアワセると口切れしやすいため、竿がしっかり曲がり込んでから大きく竿を立ててフッキングさせます。針掛かり後は一定のテンションを保ちながら電動リールで巻き上げます。
マダラは途中で突っ込むこともありますが、基本的には一定のスピードで巻き続けることができます。ただし水深が浅くなるにつれて暴れることがあるため、最後まで油断せずにやりとりしましょう。根掛かりと勘違いして強引に巻き上げると針が伸びたりハリスが切れることもあるため、違和感があれば一度止めて様子を見るのも大切です。
ジギングとシャクリ釣りの選択肢
近年ではマダラをメタルジグで狙うディープジギングも人気です。150〜500g程度のジグを使い、ただ巻きやリフト&フォールで誘います。アシストフックはフロント・リア両方につけるセッティングが一般的で、カラーは赤金やグロー系が実績があります。
北海道では「シャクリ釣り」と呼ばれる独特の釣法もあり、専用のシャクリ針とオモリを使って底付近を激しく跳ね上げる誘いで狙います。また一部地域ではタイラバでも釣果が出ており、多様なアプローチが可能な魚種といえます。
マダラ釣りの注意点と根掛かり対策
マダラが狙える底荒いポイントは根掛かりのリスクも高くなります。捨て糸を必ず付け、根掛かりを感じたら無理に引っ張らず船長の指示に従いましょう。船が流れているタイミングで無理に外そうとすると、仕掛けだけでなくリールや竿にもダメージが及びます。
また、マダラは深海から急激に引き上げられると浮袋が膨らんで弱りやすくなります。リリースする際は船長の指示を仰ぎ、可能であれば海中で針を外すなど配慮が求められます。食べる場合も氷締めを素早く行い、鮮度を保つことで美味しくいただけます。
まとめ
マダラ釣りは深海という過酷なフィールドを攻略する釣りですが、仕掛けとタックルさえ整えれば初心者でも十分に楽しめるターゲットです。冬の厳しい季節に狙える貴重な高級魚であり、釣り上げた時の達成感と食べる楽しみの両方が味わえる魅力があります。
胴突き仕掛けの基本構成を理解し、底取りと誘いの動作を丁寧に行うことで釣果につながりやすくなります。近年では専門船も増えているため、冬のオフシーズンに新たなターゲットとして挑戦してみてはいかがでしょうか。深海の引きと白身の美味さを、ぜひ体験してみてください。






