「釣った魚と育てた作物で生きたい」という夢を叶えるべく、土地を購入して家を建てることにしました。広くて海から近くて、できるだけお安めな神奈川県内の土地、という条件で探した結果、湘南のお隣”西湘”エリアが有力候補に。そして運命の土地に出会ってしまったのです。
その土地を見つけたのは、今から2ヶ月くらい前のこと
何気なしに不動産情報をスマホでチェックしていました。たしか、テレビを見ながら作業的にサイトをチェックしていたんだと思います。ほとんどが更新されておらず、何度も見た物件情報ばかり。その中で、これまで見たことのない変わった形の土地が出てきたのです。
三角形の土地で広さは90坪、予算的にも範囲内
形が変わっていることを差し引いても、坪単価がかなりお安め。何か落とし穴があるかもしれない。場所を見ると、いつも車で40分くらいかけて通っている釣りポイントから5分くらいのところでした。
すでに運命の土地だと思いつつ、実際に見学しにいくことに
現地で不動産担当者の方と待ち合わせの約束をして向かいます。到着してまず実感したのは、土地の広さ。というのも、もともと150坪くらいの広い土地に、大きな一軒家と離れが建てられていたようです。そして2区画に分けて売りに出したとのこと。当時、僕が見たときは150坪の広大な更地だったので本当に広く見えました。不動産担当者に聞くと、すでに隣の土地は売れていて、これからすぐに施工が始まるとのことでした。隣の家が建ったら、だいぶ見え方も変わるんだと思います。
希望の条件をすべてクリアしていた運命の土地だった
僕が求めていた土地の条件にはバッチリはまってます。
- 海までは車で10分以内→5分
- とにかく広さ重視(ざっくりと70坪以上)→90坪
- 場所は神奈川県内
- 駅からは近くなくても良い
- できるだけ費用は安く
土地を見ながら「ここに自分の家が建つのかな?」なんて妄想を膨らませて歩き回ります。あのへんがガレージでこっちが庭で、ここを畑にして、など想像していると、どんどん気持ちが高ぶってきました。でも100%大満足、というわけではありません。気になったこともあります。
唯一のネックは日当たり
その土地は北側が道路に面しています。南側は軽の車でも厳しそうな細い道。その道を挟んで少し高台になった家が並んでいました。見学に行った時は昼間だったので太陽はほぼ真上。だから当然、日陰にはなりません。でもこれが朝の早い時間だと、南側に建っている高い家の影になってしまうのではないか?というのが唯一の不安要素でした。これは早朝に見に行ってみるしかありません。あとは不動産担当者に伺うと、2階の窓であれば、高さが出るので日は入ってくるでしょうとのこと。いったん、この不安要素は置いておいて、もう1つ気になることがあって担当者に質問をします。
「草ボーボーだけど、ずっと売れてなかったの?」
胸の高さくらいまで草がボーボーに生い茂っているところもあるほど。ひと目で長いこと手入れがされていないのがわかります。不動産担当者によると、確かに売れていなかったようで、さらにここ最近はコロナ禍の影響もあり、公開を止めていたそうです。だから見つけられなかったのか。そしてもう一度、売りに出そうとなって、再開する際になんと、200万円も値段を下げられたとのことでした。
ついこの間まで200万円高く売り出されていた土地
そう考えると、より魅力的に見えてきます笑。この土地を知人の建築士に見てもらいました。すると確かに面白い土地とのこと。建売の家ではなく、イチからこだわって家づくりをしたい僕にとっては、こういったクセのある土地のほうが向いているようです。四角い家にしなきゃいけない理由もないし、この土地のクセや特徴を考えながらの家づくりも楽しそうだなと思えてきます。日の入り具合もシミュレーションしてもらいました。窓や建物自体の高さを工夫することで問題は解消できそう。僕も覚悟を決めました。
最後の価格交渉
価格交渉は絶対にやったほうがいいです。ただし、やりすぎは厳禁。結局のところ、不動産売買は人対人。売主さんから「この人には売りたくない」と思われてしまったら、ジ・エンドです。今回の場合、僕と土地の売主さんとの間に、大手の不動産会社が仲介で入ってます。なのでこの不動産会社に相談をしてみました。「価格交渉ってできそうでしょうか?」と聞くと「はい関係性は良好なので、できると思いますよ。」とのこと。さらに「いくらくらいがご希望ですか?」と言われたので「正直に言うと、予算は◯◯◯◯万円くらいだったんですよね。」と具体的な金額を伝えました。すると「わかりました。交渉してきます!」との心強い返答が。そして、
さらに200万円お値引きしてくださいました!
もうこの返事を聞いた瞬間に、心の中では「そっけつっっ!」と思いながらガッツポーズでした。本当に不動産会社の担当者には感謝しかありません。コロナ禍になる前から比べて、400万円もお値下げしてもらえたということになります。これで迷いが完全になくなりました。「ぜひ、お願いします!」と伝え、契約へ。
次回は住宅ローン編
以上が僕の土地探しから契約までの話。土地探しは運命です。毎日のように不動産販売のサイトをチェックして、更新されていないか確認していました。そして最後は、家を建てて住んでみないことには、その土地の本当の価値はわからないものです。だからこそ、大きな一歩を踏み切れるように、周りの人に相談しながら不安材料を1つずつクリアにして決断に至りました。そして僕みたいに土地を選んで、そこから建築士にお願いをして家を建てていく場合、住宅ローン選びには注意が必要です。次回は「住宅ローン編」として注意点や僕の決め手をお伝えします。