「松笠揚げ」といって鱗まで食べられる希少な高級魚、アマダイ。初心者でも楽しめる釣りとして今、注目をあびているターゲットです。アマダイを狙う際には、いろいろな方法があり、釣り人の間でいろいろと研究が進んでいます。そこで、本記事ではアマダイを狙うための、いろいろな釣法について、分かりやすく説明していきます。アマダイを釣ってみたいという方は、ぜひ本記事を参考に、自身に合った釣法を見つけてみてください。
高級魚アマダイとはどんな魚?
アマダイとはどのような魚なのか。釣れるポイントとしては、水深30〜150mで砂泥質の海底に潜んでいる魚です。高級魚として知られ、独特の甘みがあり、とても美味しく食べられると、釣り人に人気の魚種です。アマダイの中でも2種類が存在し、赤アマダイと白アマダイがいます。よく釣れるのが赤アマダイで、なかなか釣れないのが白アマダイ。それぞれのアマダイの特徴について解説していきます。
赤アマダイ
赤アマダイは厳寒期に釣ることが出来る、数少ない魚種の1つです。9月頃から釣れますが、一番釣りやすいのは真冬。サイズは30センチ前後で、大物になると50cmオーバーもいます。水深30メートルから150m付近で基本は深場に生息しています。砂地などを好んで生息しているため、ボトムをさらっていくのが基本の釣り方です。赤アマダイは体がピンク色をしていて、尾びれに黄色いラインが入っています。食いつき方は、砂ごと餌を吸い込むようなイメージです。関西で人気の高級魚で、味の評価が非常に高いです。
白アマダイ
白アマダイは赤アマダイ以上に美味とされています。刺身で食べる超高級魚で、あまり市場に出回ることがありません。西日本で釣れることが多く、瀬戸内海でよく釣られることがあります。サイズは大きめで50cm前後です。
アマダイの釣り方
アマダイを釣っていくためには、どんな釣り方をしたら良いのか。仕掛けの内容も含めて分かりやすく解説していきましょう。
胴突きor天秤仕掛け
最初に紹介するのは胴付き仕掛け、または天秤仕掛けです。2メートル前後のロッドと中型の両軸リールか、電動リールを付けていきます。道糸はPEラインの5号前後、重りは60号前後で、ラインはフロロカーボン5号あたりを使うと良いでしょう。少し絡みやすい仕掛けになるので注意して下さい。
胴付き・天秤仕掛けでの釣り方は?
餌はオキアミなどを使って下さい。時にはイワイソメなども使うことが可能です。長めの餌は少し切って小分けにして使っていくと経済的ですし、匂いでアマダイを誘うことが出来ます。ボトムへ仕掛けをフォールした後は、1mほど底から上げて、アタリを待ちましょう。とにかく底取りが重要です。底を叩くようにして、時折ゆっくりと竿を上下にさせて誘いを入れていきます。ゴンと明確なアタリがくるので、思い切り合わせて大丈夫です。
タイラバ
サイズの大きなアマダイを狙いたいときには、おすすめの仕掛けです。タイラバのネクタイを外して、岩イソメなどの餌をつけた邪道な釣り方をする方もいるようです。
タイラバでの釣り方は?
タイラバで釣る際は、真鯛を狙うときと同様に着底とタダ巻きを繰り返すだけです。ボトムをさらうときに、すぐにアタリがくることが多いです。即合わせをするのではなく、同じペースで巻き続けて辛抱強く本アタリを待っていきましょう。
テンヤ釣り
テンヤはジグヘッドに似たカブラを使って釣りをして行きます。仕掛けの内容は7Ftくらいのロッドに、リールは3,000番台くらいのものを合わせてください。軽めのテンヤを使うことが多いため、スピニングリールのほうがスムーズに沈めることができます。ラインはPEラインの0.7号前後で、市販のテンヤ針を使うと良いでしょう。餌は8cmほどのエビを付けて釣っていきます。
テンヤでの釣り方は?
テンヤを使って釣るときには、丁寧に深いレンジを探っていきます。誘導式の重りタイプのテンヤにはラバーなどをつけて、よりアピールさせても良いでしょう。着底したらしゃくりあげてゆっくりとフォールさせていく時にアタリが来ることが多いです。
ジギング
ジギングで釣れるアマダイはサイズが良いと言われています。水深100メートルあたりを狙って、PEライン0.8号くらいを使ってください。潮が流れないときには他の魚と同様にアマダイも低活性になるので、使うジグはアピール性能が高い物を選びましょう。
ジギングでの釣り方は?
ボトムの砂泥地を広いエリアでさらっていきます。フォールとピックアップを繰り返していきましょう。ローギヤのリールを一回転させるくらいのイメージでジグを少しずつ動かしてください。食いが悪い時は、フォールスピードがゆっくり目になる、抵抗の大きなジグを使うと効果的にアピールできます。
アマダイを狙う時に外道で釣れる魚
アマダイがいるポイントを見極めるのに役立つのが、外道で釣れる魚です。外道として釣れる魚は、ヒコメダイやイトヨリダイ、トラギス、そしてチダイ。これらがいるところはアマダイがいる確率が高いです。潮通しがほどほどにあり、ベイトやエビが多いところにアマダイはいます。
色々な釣り方でアマダイを狙ってみよう
タイラバやジギングなどそれぞれで特徴がありますから、あなたの好みに合わせて狙い方を決めていきましょう。アマダイを狙うポイント探しでは、外道で釣れる魚に気を付けていくと分かりやすいですよ。