渓流釣りを好まれる方であれば、誰もが狙いたいと思う人気のターゲット、アマゴ。この記事では、アマゴがどのような魚なのか、アマゴの釣り方などのアマゴ釣りに関する情報をお分けします。
アマゴとはどんな魚?
アマゴとは、サケ目サケ科のサツキマスの同じ種の魚です。特に、河川残留型のサツキマスのことをアマゴと呼んでおり、海へ降りていく個体をサツキマスと呼びます。体には7つから11つほどの斑紋があり、背には黒い点々がたくさんあり、体の中央部分には赤い点があるのが特徴です。外見が似ている魚にはヤマメがおり、どちらも体にはパーマークと呼ばれる斑紋がありますが、赤い点(朱点)はアマゴのみとなります。
アマゴの釣りシーズンは?
アマゴの漁期は、2月から3月に解禁され、8月か9月の終わりに禁漁となります。但し、この時期に関しては、地方によって異なっていますので、必ずアマゴ釣りを行う地方の情報を参照されてください。アマゴ釣りのシーンンとして最も良いのは、禁漁が解かれた3月と言えるでしょう。この時期であれば、川に生息しているアマゴの数も十分おり、期待している以上の釣果をあげることも可能かもしれません。しかし川の水はまだ冷たく、アマゴの棲息している場所も普段とは異なるため、異なるアプローチが必要になります。4月や5月になると、アマゴの量は少し減ってくるものの、活動が活溌になるためアマゴ釣りの本格的なシーズンとなるでしょう。
ポイントの見つけ方は?
アマゴがいるポイントの見分け方は、水温によって異なります。アマゴ漁が解禁されたばかりの頃は、アマゴは活性している状態ではないため、水深の深いところにいます。ですから2月3月は深場になっている場所を探し、4月以降暖かくなってきたら、水深の浅い流れの少し早いポイントを探しましょう。気温が高くなりすぎる6月以降は、アマゴは高温を嫌がるため、再び水深の深いポイントが狙い目となります。狙い目は、上流からの流れが少し落ちる流れ込みポイントや複数の流れが合流するポイントです。
アマゴにおすすめなルアー
ルアーには幾つかの種類がありますが、アマゴにはスプーンとミノーを組み合わせて使うのが効果的と言われています。アマゴの傾向としては、警戒心が若干薄く、興味本位で動くものに近づいてくるということがあります。流れがあるのであればミノーを使用して、流れが緩やかもしくは停滞しているような場所ではスプーンを利用すると良いでしょう。但しあくまで参考情報になるので、当日のアマゴの傾向を見てどのルアーを使用するのか決めるようにしてください。
アマゴにおすすめなタックルは?
アマゴを釣るためには、渓流用のタックルを揃える必要があります。初めてアマゴを釣りに行く時は、おすすめのタックル知りたくなるかもしれませんが、万人に共通するタックルがあるわけではありません。状況に合わせて選んでいく必要があり、高額なタックルであれば良いというわけでもないでしょう。ここではタックルの中で、特にロッド、リール、ラインという3点に絞って解説します。
ロッド
ロッドが5フィートから6フィートほどのものであれば、オールマイティと言われるほど、どのようなシチュエーションでも使いやすいと言われています。1フィートは30cmほどであるため、1m50cmから2mほどということになるでしょう。もちろんロッドの長さは、アマゴ釣りをする川幅にも影響されるので川幅が広くなるなら、その分ロッドも長くなっていきます。とはいえ、いつも川幅のある川に行くわけでもないので、やはり5フィートから6フィートのロッドが妥当です。
リール
アマゴ釣りなど渓流釣りをする場合、一番悩むのがリールかもしれません。ロッドの金額よりも高額になる商品も多いため、なるべく高い方が良いのではないかと考える方もいるようです。渓流釣りに適しているのは、スピニングリールと呼ばれているタイプです。スピニングリールには、商品に番号が付けられており、アマゴ釣りには1000番から2000番までがおすすめになります。スピニングリール1000番台から2000番台の商品を見てみると、比較的安価なものもありますが、海釣りとは異なるためこのリールでも十分の性能です。番号が小さいリールは、ゆっくりとした操作に向いています。
ライン
アマゴ釣りに良いとされているラインは、ナイロン製のものです。魚がかかった時に、ナイロン製のラインは衝撃をきちんと吸収してくれるので、かかってからのトラブルを軽減してくれます。警戒心を与えにくいのはクリアラインなど、それぞれのカラーでも特徴があるので、カモフラージュ性の高いものを選びましょう。また同じナイロン製であっても、それぞれで耐久性には雲泥の差がありますので、できるだけ耐久性の高いラインを選んでください。
アマゴをルアーで釣り上げよう!
アマゴは警戒心の強いヤマメなどを比較するなら、比較的釣りやすいタイプの魚です。しかしそれでも、生息域や特徴などをよく理解したうえで、釣りに臨むことができるでしょう。釣りのポイントに合わせて、タックルを選択していくなら、心からアマゴ釣りを楽しめるようになるかもしれません。