釣りの餌として、多くの方に使われているオキアミ。針につけて刺し餌にしてもよし、撒き餌にしてもよしと万能な餌として使われています。そこで本記事では、そんなオキアミについて詳しく見ていきましょう。
オキアミという釣り餌とは?
オキアミというと、その形からエビの1種と思う人も少なくありません。しかし実際にはプランクトンの1種で、世界中の海で約85種類も確認されています。(オキアミがエビじゃないって衝撃ですよね!?)南極で発見されたオキアミが良く餌として使われていますが、日本近海にも多くのオキアミが生息していて、人間が食べる用の食品としても流通しているほどです。オキアミは釣りの餌として、古い歴史はありません。昭和50年代に入ってから釣り餌の1つとして革命を起こしたもので、現在では様々な釣りに使われています。
オキアミはどんな魚が釣れる?
オキアミは様々な魚の餌として使われます。代表的なのは、アジやイワシといった小型の青物でしょう。これらの魚はプランクトンを好んで食べる習性があるため、プランクトンであるオキアミがピッタリの餌です。フカセ釣りで有名なメジナやチヌも、オキアミが効果的な魚になります。
付け餌としても、撒き餌としてもオキアミが活躍するでしょう。他にもマダイもオキアミで釣れる魚の1つです。特に乗っ込みの時期のマダイは良く食べるため、コマセに使うのも良いでしょう。投げ釣りには向かないとされるオキアミですが、実は投げ釣り用の餌としても販売されています。そのためキスやハゼなどもオキアミで釣ることが可能です。
オキアミを餌にする仕掛けは?
オキアミを餌とする仕掛けは様々です。基本的な付け餌とするケースもありますし、先述したようにフカセ釣りやコマセなどの撒き餌としても使えるからです。最近では遠投のためのオキアミも販売されていますので、餌釣りをする時には万能な餌だと言えるでしょう。
オキアミにはさまざまな種類が存在!それぞれの特徴は?
一口にオキアミといっても、実はいくつか種類が存在します。一般的には生オキアミを使うことが多いですが、冷凍したものボイルしたものなど様々です。そこで代表的なオキアミの特徴について、詳しく見ていきましょう。
生オキアミ
生オキアミは釣り具店の冷蔵庫で売られているものです。生といっても生きているものではなく、不凍液という液体につけられたもので、軽く加工がされています。不凍液に浸されたことによって身がしまっていて、餌持ちが良いのが特徴でしょう。時間が経過しても変色しないため、長丁場の釣りでも使いやすい餌になります。また解凍する必要がないのもポイントです。
ボイルオキアミ
冷凍されたオキアミには2種類があります。生のオキアミをそのまま冷凍したものと、ボイルしてから冷凍したものの2つです。生の冷凍オキアミと比較すると、身体が白っぽく変色しているのが特徴になります。ボイルオキアミを使うメリットとしては、茹でることによって身が固くなっていることです。針がけがしやすくなるため、付け餌として使う時にはボイルオキアミを選ぶといいでしょう。
加工オキアミ
加工オキアミは、さまざかな目的でオキアミを加工させたものです。餌持ちをよくさせるためにベトつかせた液についていて刺し餌に向いた加工をされたもの。粉末状にしたもので、寄せ餌として使うものも加工オキアミの一種でしょう。他にも団子のような練もの状態に加工して、魚の食わせ餌として加工したものも有名でしょう。基本的には釣果を上げるために加工されているものなので、通常より価格は上がります。いくつか自分で試してみて、釣果の良かったものをお気に入りにしておくのがおすすめです。
各オキアミの価格相場は?
ではオキアミはどのくらいの価格で、購入できるのか。オキアミが釣り餌として一気に広まった背景には、それ以前に使われていた餌よりも、価格が安価であったことが理由の1つでもあります。そのため基本的には安価な餌が多いのですが、撒き餌などは量を使うためコストが意外とかかってしまうのです。釣り具店などによって値段も変わりますが、冷凍タイプの付け餌で1パック500円前後になります。撒き餌として使う冷凍のブロックになると、3kgのもので1000円前後が相場となってくるでしょう。ちなみに九州近海ではオキアミが良く捕れることもあってか、価格の相場が安くなっていて3kgブロックが500円前後で購入できます。
オススメのオキアミの付け方
オキアミを食わせる刺し餌として付ける時には、どんな方法があるのか。投げ釣りでオキアミを付け餌にする時は、背掛けという方法が良く使われます。
尻尾の部分をちぎって、オキアミの身体を真っ直ぐにしておいて背中側から針を出すという方法です。投げ釣りをしない場合は、お腹の方に針先を出すようにするのが一般的な付け方になります。
腹掛けにした場合、針がお腹に隠れることになるため魚が異物だと思って吐き出すリスクを減らせるからです。ただ針から外れやすくなるデメリットもあるため、生オキアミやボイルオキアミを使うといいでしょう。ほかにも食わせを重視した腹合わせ、三匹掛けなど、ポイントとその日の魚の活性に合わせていろいろと試してみてください。
万能釣り餌オキアミで魚を釣ろう
以上、オキアミについてまとめました。釣り餌としては万能に近いもので、様々な魚種に使われます。また付け餌、撒き餌のどちらも効果的なので、どの餌にするのかに迷った時にはおすすめです。また餌選びで困った時はオキアミのほかに、アオイソメ系とキビナゴがあります。どちらの餌についても、以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。