ティップランエギングでアオリイカを釣る!釣れる時期とコツ公開

エギングの中でも、オカッパリからの釣りと比べて、面白みも釣果もグッと期待度が増す、ティップランエギングという釣り方。最近ではボートでのアオリイカ釣りに、良く使われる方法です。アタリも取りやすいため、初心者にもおすすめ。そこで本記事では、ティップランエギングについて、詳しく解説します。

ティップランエギングとはどんな釣り?

ボートからエギングをする時、少し前までは中重りを使った仕掛けで垂直方向にアクションをさせて釣っていました。この釣り方に対して、ティップランエギングでは水平方向に仕掛けを流して釣ることになります。具体的にはボートをドテラ流しにして、エギを流してアオリイカを釣るというものです。従来の釣り方ではイカの繊細なアタリがとれなければ、上手く釣ることができませんでした。しかしティップランエギングでは、ロッドの先、ティップでアタリを見ることができるため初心者でも合わせるのが難しくありません。そのため、一般的なオカッパリからのエギングと比べて、非常に攻めた釣りができるでしょう。アタリがしっかりとわかるため「釣れた」のではなく「釣った」という感覚を味わえるはずです。

ティップランエギングに適した時期は?

基本的にはオカッパリからのエギングと適したシーズンは変わりません。ターゲットとなるアオリイカが出産の時期を迎える春。4月頃の水温が15度前後になってから。あるいは春に生まれたアオリイカの成長期である、9月中旬から11月くらいまで。この時期のアオリイカは非常に活性が高く、エギにもよく反応してくれます。

ティップランエギングで使われるエギの特徴

基本的にティップランエギングでは、専用のエギを使います。このエギですが一般的な物とくらべて、短いしゃくり幅でも大きなアクションを取るような形に作られているのが特徴です。またボトムまではフリーフォールで落としていくため、早く底をとれるように重めになっています。重さの目安は30gから40gです。一般的なエギが20g前後ですので、その重さがわかります。ショアからの一般的なエギにシンカーなどをつけて代用することもできますが、ロッドアクションを大きくしないとアピールできません。そのためティップランエギングをするのなら、初心者は専用のものを購入した方がいいでしょう。

ティップランエギングで使われるロッドの特徴

ティップランエギングでは、アタリを竿先であるティップで取ります。そのため非常に柔らかいものが使いやすいです。最近では専用のロッドも、販売されています。またショアからのエギングほどではないですが、ロッドをしゃくる機会は多いです。そのため全体的な重量としても、軽めのロッドを選んだ方がいいでしょう。ティップの感覚は個人で違ってきますので、実際に店頭で触ってから購入するのをおすすめします。

ティップランエギングのコツはボトムを取ること

ティップランエギングでは風が出て船が流れていれば足下に落として、流れていない時は少し遠目にキャストをする釣りです。着水後はすぐに底を取る必要があるため、片手でリールのラインを出して、ボトムをしっかりと取りましょう。着底後はラインにテンションをかけて、小さなしゃくりを10回程度くりかえしつつ、ティップ部分を注視します。アタリの出方はティップが深く入ったり、戻ったりします。しゃくり後はティップに注目しましょう。

水深は深すぎない20〜50mほどまで

ティップランエギングは、水深が深すぎない場所で行います。基本的には20mから50m程度の場所です。あまり水深が深くなると、エギの操作も難しくなるため、比較的に操作がしやすい水深で行われます。特にこれと決まった深さはありませんが、1つの目安が先にあげた数字になると考えてください。

普通のエギングとは違うしゃくり方のコツは?

ショアから行う普通のエギングでは、大きくしゃくってフリーフォールをさせた時にアオリイカを釣るという形です。そのためしゃくりを大きくするのがポイントですが、ティップランエギングでは違います。ボート上で基本的には真下、近場での釣りということもあり、基本的には小さなしゃくりを繰り返す形で大丈夫です。だいたい5回から10回程度繰り返して、フォールさせるという動作を繰り返します。そのため細かいしゃくりが、ポイントになってくるでしょう。

ティップランエギングはどうしてもバレやすい

ティップランエギングは、常にラインにテンションをかけるのがポイントの1つです。そのためイカの繊細なアタリを取りやすいため、初心者にこそ向いている釣り方だと言えます。一般的なエギングだと釣れた瞬間がわからず、いつの間にか釣れていたという状況も少なくありません。しかしティップランエギングでは、触腕でわずかに触れただけでもアタリが伝わってきます。そのため、針がかりが非常に浅いことが多いです。ティップランエギングで釣れたアオリイカは足一本でかかっていることも多く、当然バラしやすくもあります。かかった時には必ずテンションを緩めずに、リールを巻き続けてください。

ティップラン時のドラグ設定は?

ティップランエギングでは、イカが強く引いた時にリールから糸が少しずつでていくように設定します。イメージとしては、しゃくった時にギリギリ糸が出ていくくらいの設定でOKです。ただドラグの設定については、何度かその場所で釣っているのならまだしも、初心者ではかなり難しいでしょう。ボートに乗って行うのが主流のティップランエギングのため、初心者の人は設定の加減を船長に見てもらうのが確実です。ドラグ設定についてはこちらでも詳しく説明しています。

エギングロッドの代用は可能?

ティップランエギングでは、ロッドの穂先にでるわずかな動きで釣りをしていきます。そのため基本的にはティップの柔らかい、専用のロッドを使うのがおすすめです。ショアからのエギングに対応したロッドでも、もちろん代用することはできます。ただ釣りの難易度は高くなってしまうでしょう。専用ロッドは買えないという方におすすめなのが、管理釣り場用に開発された激安ロッド「鱒レンジャー」です。グラス製で非常に良く曲がるため、密かにティップランに代用する人も多くいます。専用ロッドは高くて買えないという方は試しに激安ロッド「鱒レンジャー」を試してみてください。鱒レンジャーについて詳しく知りたい人はこちらもチェックしてみてくださいね。

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リールはスピニングが向いている

ティップランエギングは、リールの巻きも重要です。よく使われているのはスピニングリールの2000番台から3000番台のものでいいでしょう。目安としてはPEラインが、150m程度巻ければ問題ありません。リールについては、エギング専用のものでなくても大丈夫です。ただし、最低限のドラグ性能を持ち合わせているものにしましょう。エギングにぴったりなリールをお探しの方はこちらもチェックしてみてください。

ティップランエギングでアオリイカを釣ろう

ティップランエギングについて解説しました。ボートからアオリイカ釣りをする時に人気の釣り方で、初心者でも楽しめる釣法となっています。仕掛けもシンプルですので、イカの王様と呼ばれるアオリイカを釣りたいという方は、ぜひ試してみてください。

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