釣り糸の号数・ポンド・強度について|正しい釣り糸の選び方

釣り糸は色々な種類があるし、太さや強さの単位もいろいろ。号数、ポンド、lbなど、初心者のうちはどれを選んだら良いのか分からなくなることがあります。そこで、それぞれの釣り糸の種類について特徴を調べてみました。知っておくと便利な釣り糸の号数やポンド、そして強度についても調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください。

釣り糸の種類と特徴<ナイロン編>

ナイロン製の釣り糸の特徴は、リールによくなじむという点です。柔らかくて伸びがあるため、リールにしっかりなじんでくれます。糸自体でショックをある程度吸収してくれるので、使い勝手がとても良いので、初心者にオススメ。リールを買ったときにセットになって、ナイロン製の釣り糸が付いてくることも多いです。価格も安く使用しているときの劣化スピードも遅いです。ただ吸水性が高いため、海水などを吸って劣化することがあります。リーズナブルなので釣りを始める初心者におすすめの釣り糸です。

釣り糸の種類と特徴<PEライン編>

PEラインはポリエチレンを素材にしています。ナイロン製の釣り糸に比べ、強度は2倍以上。そのため細い糸を選ぶことができるので、選択の幅が広がります。また伸縮性が少ないので、繊細なアタリでも的確に手元へ伝えてくれますよ。海水を吸水してもほとんど劣化しないため、耐久性も高いです。しかし擦れに強くないので、磯釣りの時などは使い勝手が悪いです。価格も高い割にはもろく、切れやすいので中級者向けと言えます。PEラインの選び方についてはこちらで考察しているので、ぜひ参考にしてみてください。

釣り糸の種類と特徴<フロロカーボン編>

フロロカーボンには、ポリフッ化ビニリデンという素材が使われています。伸縮性が少なくアタリをしっかりと拾ってくれます。紫外線にも強いため長く使える釣り糸です。比重があるのでフォール速度が速く、スピーディに釣りをしていきたいシーンで活躍します。さらに摩耗にも強いため、障害物が多い場所での釣りにぴったり。しかし、硬さがあるのでリールに巻き付けるのに少しコツがいります。屈折率によっては水中で目立ちにくい特徴があります。警戒心の強い魚を釣りたいときには重宝します。

各ラインの詳しい使い分け方などはこちらで解説しています。

釣り糸の強度<ポンド lb>について

釣り糸を買おうとすると、強度がどのくらい強いかが表示されています。その時の単位がlbです。これはポンドを表す単位です。1ポンドは約454グラム。簡単に言うと、どれくらいの重さまで耐えられるかを表している数値となります。つまり8lbと書かれていたら、8ポンドの重さまで耐えられる強度があることになりますよ。メーカーによっては8ポンドの重さが掛かったら、確実に切れることを表している場合もあります。

釣り糸の強度<号数>について

釣り糸の強度をポンドだけではなく、号数で表すこともあります。号数の数値が大きければ大きいほど、ラインは太くなっていきます。引っ張り強度も強くなりますし、断面面積も広くなるため、サイズの大きな魚を釣るときに使えるということです。歯が鋭い魚や、引きが強い魚を狙うときには当然、号数が大きな釣り糸を選びます。参考までに1号は4ポンド、つまり4lbとなります。重さでいくと、約2キロくらいの重さなら耐えられる釣り糸になります。

号数とポンド換算表

号数とポンドの換算表は、釣り糸の種類ごとに作成されています。日本釣用品工業会が定めている標準規格で、国産の釣り糸であればこの基準が採用されているのです。例えば、ナイロンやフロロカーボン、そしてエステルの換算表について。0.25号が最小単位で、これが1ポンドの強度です。重さは0.454kgまで耐えることが出来、太さは0.083mmとなります。最大は20号で60ポンドです。重さは27.216kgまで耐えられ、太さは0.740mmとなります。PEラインの換算表は、0.1号からです。重さは1.814kgまで耐えることが出来て、太さは0.054mmとナイロン製に比べて細いです。最大は10号で130ポンドです。なんと59.020kgまで耐えることが可能です。太さは0.540mmとなっています。

ナイロンライン早見表
ナイロンライン強度早見表

PEライン1号の強さは?

PEラインの1号の強さは10ポンドで、 4.5kgまで耐えられます。ナイロン製の釣り糸と比べると、同じ1号でも強さが全然違います。PEラインとナイロン製の釣り糸を比較するなら、強さが5倍ほど違ってくることが分かります。

PEライン早見表
PEライン強度早見表

PEライン1号に合うリーダーは?

PEライン1号に対して、おすすめのリーダーは20ポンド前後です。5号前後のリーダーがしっくりくるでしょう。釣り糸を結ぶときには、ベーシックなサルカン結びからマスターしてください。折り返した糸をフックに通して、ゆるめの結び目を作ります。その中にフックをくぐらせ、たるみがなくなるまで引き締めてください。リーダーについてはこちらでも詳しく解説しています。

釣り糸の選び方

釣り糸の強さの決め方は、どんな釣りをするかによって決めて下さい。シーバスルアーやエギングをするならPEラインがおすすめです。バスフィッシングにはフロロカーボン、ウキ釣りやサビキ釣りならナイロンといった具合です。狙う魚の最大の重さを考えれば、どれくらいの強さの糸を選んだら良いかが決まるでしょう。ただし、リールにはドラグ性能という機能がついているため、必ずしも魚の重さだけで糸を選ぶ必要はありません。ドラグ性能については、こちらをご覧ください。

狙う魚に適した釣り糸を選ぼう

強度ポンドや号数について知っておくと、ターゲットとなる魚に最適な釣り糸を選べます。どのラインの種類と強度が最適なのかを調べて選んでください。意外と釣果を左右するポイントなので気を付けましょう。

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