メタルジグでの青物の釣り方は?ショアから船からのジギングを徹底解説

「ルアーフィッシング」とひとことでくくっても、その釣法や狙える魚種はさまざま。中でも激しいルアーアクションと強烈な引きが特徴の青物ジギングについて解説していきます。ショアと船からのジギングについて、どちらの魅力にも迫っていくので、これから青物をメタルジグで釣りたいという方は、ぜひ読み進めてみてください。

青物を狙うメタルジグとは?

ダイワ(DAIWA) メタルジグ ルアー TGベイト 60g CHゼブラグロー

メタルジグとは、鉛やタングステンを使って製造された金属製のルアーです。外見は小魚のようにできているものの、基本的には金属の塊。そのため、すぐに沈んでしまいますし、リトリーブさせたとしても、生きている小魚のような動きをすることはありません。釣りを始めたばかりの頃は、こんなルアーで青物を釣ることができるのかと疑問を感じるかもしれませんが事実、ジギングで青物を爆釣させている人たちがいるのです。では、どのようにメタルジグを使うと、青物を釣ることができるのか、詳しく解説していきましょう。

メタルジグで釣れる青物とは?

メタルジグで釣れる魚には、メバル、アジといった比較的に小さな魚種から、10kgオーバーの大型魚まで、ターゲットは非常に幅広いです。青物と言われる魚種でいえば、カンパチ、ヒラマサ、ブリ、といった強烈な引きを楽しめる魚種を、メタルジグで釣ることができます。その他にも、カサゴ、キジハタ、シーバス、ヒラメ、マゴチといった魚も青物ではないものの、メタルジグでトライできる魚です。

ショア(岸)とオフショア(船)の釣り方とは?

メタルジグを使った釣りには、大きく分けてショアとオフショアという2種類があります。ショアとオフショアに関して、それぞれの特徴や誘い方、使うメタルジグの特徴などについて解説していきます。

ショアジギング編

岸にいながらメタルジグを利用して、沖に回遊している魚までをターゲットにできるのがショアジギングです。この方法であれば、岸からは狙えないような大型の青物をを釣り上げることができます。ショアジギングが正式名称になりますが、通常はショアジギと呼びます。これからショアジギングを始めたいという方は、↓の「【青物】ショアジギングロッドの選び方!コスパ重視から上級者まで」もご覧ください。

ショアジギングで青物が釣れるのはどんなポイント?

岸からメタルジグを使用して、沖の魚を狙うわけですが、どのようなポイントを狙うべきなのか?大きく分けて、堤防、磯場、砂浜(サーフ)といった3つのポイントになるでしょう。この3つの中から、潮の流れがある場所や、実際に青物の回遊情報があるポイントを見つけ、狙っていきましょう。

ショアジギングは飛距離が勝負

ショアジョギングで勝負になるのは、どれくらいメタルジグを飛ばすことができるのかという点です。当然ですが、着水した地点からあなたがいるポイントまでが狙える範囲になります。つまり、飛距離が出れば出るほど、狙える範囲が広がるということ。もちろん狙える範囲の広さは、釣れる確率とも比例します。さらに、たとえば岸から100m程の場所にナブラが発生していることが見えたとして、そこまでメタルジグを飛ばすことができたなら、釣れる可能性は一気に高まります。そのためにも、ショアジョギをするなら100m飛ばせるスキルを磨きましょう。

ショアジギングの誘い方

基本的には、投げてから底に到着したら、ロッドをシャクリながら1シャクリでリールを1回転させる、ワンピッチワンジャークを覚えましょう。引き上げて海の中層まで浮いてきたらまた着底させる。そしてまたワンピッチワンジャークの繰り返しでOKです。また、沖でナブラが起きていた場合は、迷わずナブラの奥を目がけてキャストしてください。ナブラが起きている場合は、青物が小魚を表層で食っている現象なので、着水後、すぐに巻いてOKです。ナブラだ出た時の対策は↓こちらを参考にしてみてください。

ショアジギングのメタルジグの重さは?

飛距離を100mを目標とするなら、20gから40gほどのメタルジグの重さで良いでしょう。また風の抵抗を受けないほうが飛距離をかせげるため、シルエットにも着目するべきです。60gを超えるメタルジグの場合は、フルキャストをすると、ロッドの故障にもつながりかねません。いきなりフルキャストをするのは避けましょう。ショアジョギングの距離を伸ばすためには、単純にメタルジグの重さだけではなく、ロッドの質や長さも関係しているので自分に合った組み合わせを見つけてください。

オフショア(船)編

ショアとは岸という意味であるため、オフショアは岸ではなく船からの釣り、つまり船釣りということになります。

オフショアジギングで青物が釣れるのはどんなポイント?

オフショアジョギングでポイントとなる場所は、水深20mから200mまでと様々です。基本的に、釣りを行うポイントによって、狙う水深が変わってきますが、湾内などであれば水深20mほどが狙い所になるでしょう。逆に沖に出れば水深200mを狙うこともあります。

タナ取りが勝負

オフショアで釣りを行う場合、縦(バーチカル)の釣りになります。そこで大事になるのが、青物が泳いでいる層にメタルジグを通すこと。船長が魚探を見て、青物の反応がある層を教えてくれます。確実に指定の層を狙うためには、カウンター付きのリールがおすすめです。また基本は着底から何m上げるか、という流れで棚を探っていきます。しっかりと着が取れるような重さのメタルジグを心がけてください。

オフショアジギングでの誘い方

基本的にはショアジギングと同じように、ワンピッチワンジャークができていれば問題はありません。大型の青物になると、泳ぐスピードは非常に速いです。そのため、メタルジグもかなり速く巻くことを意識してください。ヒットがなく、MAXスピードで回収中にヒットするなんてことも、よくあります。ジギングでのリール選びに迷ったら、こちらの記事↓を参考にしてみてください。

オフショアジギングで使うジグの重さは?

オフショアでのメタルジグの重さを判断する分かりやすい方法は、水深と同じ数字から始めるといいでしょう。例えば、60mの水深であれば60gのメタルジグを使用するということです。潮の流れがあると、着底がわかりにくくなってしまうので、その場合は100gくらいまで重くしていきましょう。慣れるまでは少し重めのジグを使うと底を取りやすいです。また鉛より非常の高い、タングステン製のジグを使っても、底が取りやすくなります。タングステン製ジグについて魅力を詳しく知りたいという方はこちらもご覧ください。

ジギングで念願の青物も釣ろう!