釣り糸の種類、特徴、使い分け方を解説

釣り道具に関する知識を深めようとすると、初心者の方はロッドやリール、仕掛けに目が行きがちででしょう。しかし地味なところではありますが、非常に重要なのが釣り糸です。経験を積めば積むほど、釣り糸の重要性に気づき、こだわりも強くなっていくことでしょう。そこで本記事では、釣り糸の種類から、特徴などを解説していきます。釣果にも直結する内容ですので、ぜひじっくり読んで、釣り糸に関する知識を身につけてください。

釣り糸にはどんな種類がある?

現在の釣りでは、一般的に3つの種類の釣り糸にを使います。素材として使われている材質によって、特徴や使われ方なども違ってくるため、基本的なことを押さえておきましょう。

ナイロンライン

VARIVAS(バリバス) ナイロンライン ソルトウォーター VEP 150m 約2.7号 12lb ソルティーブルー

扱いやすさ、価格の安さなどから、多くの初心者が道糸として使っているのがナイロンラインです。ナイロン製の釣り糸のことで、素材的に伸びがあって癖がつきにくいのが特徴でしょう。また安価な素材であるため、リーズナブルなのもポイントです。ただ他の素材よりも、劣化しやすいのが難点でしょう。

フロロカーボンライン

VARIVAS(バリバス) フロロカーボンライン デッドオアアライブ 150m 5lb クリスタルクリアー

仕掛けのハリスとして使われるケースが多いのが、フロロカーボンのラインです。ナイロンラインと比較すると、丈夫で重くて硬いのが特徴でしょう。擦れに強いという特徴があるため、ショックリーダーとして使われることが多いです。ただし、癖がつきやすいというデメリットがあります。

PEライン

KUROSAWA PEライン X-CORE (5色マルチカラー 200m(4編), 3号(40lb/18.1kg))

PEラインはポリエチレン材質の釣り糸です。3つの中では最も高額のもので、やわらかくてしなやかなのが特徴だと言えるでしょう。ルアー釣りや船釣りなどを中心に使われています。

それぞれの強みと弱みは?

ではもう少し詳しく、3つのラインの強みと弱みを紹介します。それぞれの特徴を知ることで、より最適なタックル選びができるようになるでしょう。

ナイロンラインの強みと弱みは?

ナイロンラインは劣化が早いですが、安価です。そのため頻繁にラインの付け替えをしたとしても、あまり懐が痛まないのがポイントでしょう。どんな釣りにも使いやすいのですが、伸縮性があるためアタリに対する感度が鈍くなってしまいます。一般的には道糸として初心者の方を中心に良く使われるラインです。これから釣りを始めたいという方であれば、ナイロンライン付きのエントリーモデルのリールを選ぶと良いでしょう。

フロロカーボンラインの強みと弱みは?

フロロカーボンは傷に強く、劣化しにくいのがポイントです。またナイロンほどの伸縮性がないため、アタリの感度も良くなります。そのためハリスに使われるのが一般的です。スプールへの馴染みが悪いことなどもあり、道糸にはあまり使われません。ただバスルアーの道糸として使われることがあります。

PEラインの強みと弱みは?

PEラインは細くて強度がある釣り糸です。またフロロよりも伸縮性がないため、アタリの感度が高いです。劣化しにくく、巻き癖がつきにくいというメリットもあります。ただし、急なショックには弱いのがデメリットです。さらに擦れにも非常に弱く、岩場に擦れたら一瞬でラインブレイクなんてことも。価格も高く、結びも難しいため使いどころが限られるでしょう。一般的には船釣りをする時の道糸や、海でのルアーなどに使われることが多いです。

各種釣り糸の主な使われ方

ではご紹介した3種類のラインは実際の釣りのシーンではどんな使われ方をしているのか。自分の好きにタックル選びをしてもいいのですが、やはり材質ごとの特徴を理解した上で道糸とリーダーの使い分けができると、効率よく釣りをすることができます。

PEラインは主に道糸に使われる

PEラインは基本的に道糸に使われます。細く強度があるため、深い場所で釣りをする船釣りや、シーバス狙いやショアジギングなど、遠投性が重視されるルアーゲームなどの道糸として使われることが多いです。またショアから遠投での投げ釣りをするといった時にも、PEラインがよく道糸として利用されています。PEラインの選び方についてはこちらも参考にしてみてください。

フロロカーボンラインは主にリーダーやハリスに使われる

フロロカーボンは重さと、頑丈さが売りのラインです。そのため主にハリスとして使われています。一般的に販売されている仕掛けも多くが、フロロカーボン製のラインでしょう。自分で仕掛けを作るとしても、フロロカーボンのラインを使うのが一般的です。

ナイロンラインは安価で万能タイプ

ナイロンラインは万能です。価格も安いため、釣り糸としてはいちばん使われています。先にあげた2つのラインが使われる場面以外は、すべてナイロンラインといっても過言ではありません。汎用性が高いので初心者におすすめのなのがナイロンラインです。

各種釣りと釣り糸の使い分けは?

では最後に釣り方と釣り糸の使い分けを考えます。ただあくまでも一般的な考えですので、自分自身で釣り方を検討してみて、相性の良いラインを見つけましょう。

浮き釣りはナイロン+フロロカーボン

釣りの王道であるウキ釣りでは、道糸がナイロンラインでハリスはフロロというのが一般的です。ただナイロンラインは良く伸びてしまうので、遠投をするような投げ釣りには向いていません。ちょい投げなどで使う分には問題ないでしょう。

投げ釣りやソルトルアーはPEライン+フロロカーボン

投げ釣りや海でのルアーゲームでは、道糸にナイロンではなく強度の強いPEラインを使います。ハリスはショックリーダーとして、やはりフロロカーボンが一般的でしょう。アタリを取ることが重要な釣りとなるため、伸びてしまってアタリ感度の低いナイロンは使い難いです。また擦れにも強いフロロカーボンがやはり良いでしょう。

バス釣りはナイロンorフロロカーボンを直結

バス釣りで人気なのが、フロロカーボンです。アタリを取るのに長けているだけでなく、慣れてくると手元に伝わってくる振動で地形を捉えることまで可能になります。ただし、糸の張りが強いため初心者には、使いにくい一面もあります。初心者はフロロではなく、ナイロンラインがいいでしょう。安価なラインですが品質の良いものを使うと、クセもつきにくく、快適に使えます。

釣り糸の種類と使い分け方について解説しました

基本となる3つのラインの、メリットとデメリットをしっかりと押さえておきましょう。基本的に道糸にナイロンかPEライン、ハリスにフロロとしておけば大抵の釣り方で問題ありません。ラインの使い分け次第で釣果に大きな影響が出ます。ぜひ本記事を参考に、ライン選びをしていただけると幸いです。最後に、釣り糸に関する記事はこちらも参考にしてみてください。

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